建築情報学 連続ミニレクチャー 第15/16回 開催

建築情報学 連続ミニレクチャー 第16回 開催決定!

建築情報学会が大きな産声を挙げ,建築情報学会チャンネル建築情報学会session建築情報学会 Challenge,建築情報学会 Fes 2023 ,とぞくぞくとコンテンツが増え続け,情報シンポも参加者が右肩上がりで,建築情報学の盛り上がりを感じます。

この盛り上がり,建築情報学は僕らの学科名である「建築都市デザイン」をどのように進化・拡張し得るのでしょうか。その答えはまだ存在しません。
これはとても幸運なことです。なぜなら一人一人の価値観によって行く先が決まる,=「決められる」という状況だからです。
先駆的に取り組んだ人が可能性を見せ,それが広まっていく,まさに先駆者メンバーになれる大チャンス!。こんなチャンスは一生のうちにそう多くはないでしょう。
時は現代,世は乱世,千載一遇の大チャンスの時!

この熱を届けるために・チャンスを共に掴み先駆者メンバーになるために,今年度も建築情報学のキーパーソンをお招きして連続レクチャーを開催します。
先駆者の活動と将来像を感じ取りましょう。

立命建築限定のクロージング形式です。
講師の方が手掛けたプロジェクトは秘匿を求めらえる著名プロジェクトも多く,全てを詳らかにすることは難しいかもしれませんが,クローズド開催ならでのはプロジェクト紹介・企業戦略・先駆者としての苦悩と失敗やりがいも教えて貰えるかもしれません!
クロージングだからこその,熱っぽい話しを伺える(かもしれない),のスペシャルな話しもある!(かもしれない)。
建築情報学の視点から建築都市デザインの学びを加速させる燃料としてぜひ聴講しましょう,そして講師の活動に参戦して加速させよう!


第16回

日時:1/31(水)16:30~
場所:トリシア2 2F 環境都市工学演習室2
講師:石津 優子 氏(GEL(ジオメトリエンジニアリングラボ)代表)
題目(仮):デジタル技術による共創イノベーションの先導者
注意:【録画録音禁止】
備考:紹介割愛,短めでも予習推奨

「デジタルは道具に過ぎない」と表現されることがあります。それが真理であるかは議論するのは楽しいコミュニケーションです(無意味にマウントを取り合うだけの水掛け論でなければ)。しかし,道具に過ぎないのか・過ぎるのかいずれだとしても「取るに足らない」という意味で表現されている,理解されているとしたらそれは看破できないことです。道具はとても大切です。職人さんをイメージしてください。道具の特性を理解し,適切に選び使いこなし,手練れともなれば道具を改良し,必要であれば道具を作っておられます。道具はデジタルであるか否か問わず重要なのです。

成果は道具だけで決まりませんが,道具の影響を強く受けます。道具の高い練度は成果のレベルを上げ,道具の多様な選択可能性は思考を豊かにします。彫刻具に対する高い練度が高精度でより細やかに彫り物を可能にする,新しい塗料と出会って描画意欲が高まる・新たな発想が産まれる,ごく普通のことです。逆に,人の思考が素晴らしくても,それを修練・顕在化させる道具が稚拙では成果が稚拙に終わります。手が道具に制約された状態では発想も貧困になるでしょう(作るのがメンドイなど)。
この思考と顕在化のハブとなる道具の役割は,デジタル・建築情報学にも当てはまります。様々の分野において発展を産み出した情報技術,それが道具に過ぎないのかそうでないのかに関わらず,課題多き建築都市デザイン分野の将来に向けて学ぶことが非常に重要であるということです。

また情報技術がいくら発展しても,それを建築情報学として学ぶ必要があります。逆に?情報技術に長けた人達が新たな市場としての建築都市デザインを狙ってもいます。情報技術に素養があり,建築情報学に長けた人物が注目されており,増々活躍の場が広がる,ということです。このような考えの体現者が3人目の先駆者「石津優子」さんです。コラボレーションとしての活動が多く,ネット検索では活動内容が知りづらい方です。クローズド開催のレクチャー,参加必須!!

「石津優子」氏:GEL(ジオメトリエンジニアリングラボ)代表。 ArchiFuturture のコラムニスト。 堀川淳一郎氏との共著、Parametric Design with Grasshopper 増補改訂版 建築/ プロダクトのための、Grasshopperクックブック を出版。デ ザイン支援ツール作成やBIMデータを活用した業務支援ツール開発を主軸に活動中。


何かの予定を変更・休んででも参加をお勧めします。
レクチャーには知らないこと,刺激になること,きっとあります。
レクチャーを聞くと聞かないでは,今後の建築人生が変わります。

世界が広がり価値観を新たにする人もいるでしょう。
これまでの価値観をより深める人もいるでしょう。

著名な講師陣のVISIONをインターネットで見聞して理解したような気持ちになることも可能でしょう。
ただ,だからこそ,ご本人を見て,ご本人の口,ご本人の表情,などなどから一次情報として,ローデータとして,

「身体という優秀なセンサーを使って刺激を自然知脳にぶつけよう」

なお僕はほぼ喋りません |彡サッ!
時間が勿体ないので紹介割愛で直ぐに始めます。ネットで知られることはネットである程度知っておくこと推奨です(30分位のネット検索だけでもだいぶ違う)。
分かると分からないとか,出来るとか出来ないとか,好きとか嫌いとか,そういうことじゃない,高度な知性・純度の高いコンセプトに定期的にふれることが大切。

パソコンとイマイチ仲良くなれていない人も,ぜひどうぞ。

それではレクチャーで!


第15回

日時:10/17(火)16:30~
場所:トリシア 1階  デザインルーム1
講師:旭ビルウォール株式会社 「中村 翔太氏,池之上 慎吾氏」(建築情報研究室の卒業生)
題目(仮):ファサードエンジニアリングの視点から知るコンピューテショナルデザイナーのやりがい
注意:【録画録音禁止】
備考:紹介割愛,短めでも予習推奨

ファサードエンジニアリングは急速に着目が高まる建築情報の社会実装としての旗艦分野です。
BIM/アルゴリズムデザイン/シミュレーション/情報化施工が一体となって結実した先端的事例が既に多数発表されています。
アラップを筆頭とする海外の話しのように思えるかもしれませんが,国内でも建高い技術力がデザインに強く関与したであろう建築物があります。
ファサードエンジニアリングは,建築情報を使った美観性のデザインだけではく,環境面からアプローチするデザイン行為でもあります。
実際に作るという施工面からアプローチするデザイン行為でもあります。
ただ学生さんにとってはこのような技術とデザインの一体性は感じづらいかもしれません。
メディアでは建築家の名前が前面にあり,また関与した技術ついては興味がある人でも情報を得づらいのが現状です。
そこで,国内で著名な建築家や大きな組織と多くのパートナーシップ実績を持つ「旭ビルウォール」さんの二人の若手「中村 翔太さん,池之上 慎吾さん」に講師をお引き受け頂きました。
会社名も「ファサードエンジニアリング」という言葉にも馴染みは薄いかもしれませんが,メディアで見たことある事例も多数登場します。
技術とデザインが一体となって成された事例を通じて,ファサードエンジニアリングという切り口から建築情報という,建築行為の新たな手法,新たな職域についてレクチャーして頂きます。

ファサードエンジニアリングとは何なのか,建築情報の専門的知見はデザインにどう関与していて,これからどうなるのでしょうか。
目で見て楽しいレクチャですので,ぜひ参加してください。



第1回は「福井コンピュータホールディングス(株)」さまに講師をお引き受け頂き「夢デザイン BIMの成せること」にて開催しました。(2019/04/22)

第2回は「梓設計」の岩瀬 功樹 氏(宗本研究室の卒業生)に講師をお引き受け頂き「若手建築家・組織設計が描くBIM/AI/IOTのVISION」にて開催しました。(2019/06/10)

第3回は「旭ビルウォール株式会社」さまに講師をお引き受け頂き「ファサードエンジニアリング」にて開催しました。(2019/07/08)

第4回は竹中工務店山口 大地 氏に講師をお引き受け頂き「建築ビジュアライゼーションとその向こう側」にて開催しました。(2019/10/15)

第5回は慶應義塾大学の「池田 靖史」氏に講師をお引き受け頂き「建築情報学 概論」にて開催しました。(2019/11/19)

第6回は日建設計の「角田 大輔」氏に講師をお引き受け頂き「建築が拡張する新しい情報領域」にて開催しました。(2020/01/08)

第7回は竹中工務店石澤 宰 氏に講師をお引き受け頂き「拡張する建築の職能」にて開催しました。(2020/01/12)

第8回はGEL(ジオメトリエンジニアリングラボ)の石津 優子  氏に講師をお引き受け頂き「デジタルは道具であるが,道具を理解し大切にすることで職人は成長する。」にて開催しました。(2020/01/15)

第9回は 杉原 聡 氏(Computational Designer. Principal of Computational Design Studio ATLV.)  氏に講師をお引き受け頂き「コンピュテーショナル・デザイナーの源流/現在/これから」にて開催しました。(2021/11/02)

第10回は 番匠 カンナ 氏(バーチャル建築家. 番匠カンナバーチャル建築設計事務所))  氏に講師をお引き受け頂き「xR世界と現実世界との差異10箇条を思考した先」にて開催しました。(2021/11/25)

第11回は 松岡 正明 氏(竹中工務店 設計部 Computational Design Team Leaderを経て,コンセプトデザイナー)  氏に講師をお引き受け頂き「「問い」とComputational Design」にて開催しました。(2021/02/21)

第12回は 石澤 宰 氏(竹中工務店 設計本部アドバンストデザイン部門コンピュテーショナルデザイングループ 副部長・同グループ長)氏に講師をお引き受け頂き「コンピュテーショナルデザインの源流/現在/これから」にて開催しました。(2022/07/15)

第13回は 渡辺 健児 氏(シンテグレート合同会社 Syntegrate JAPAN GK,代表社員(日本)/ディレクター)氏に講師をお引き受け頂き「コンピューテショナルデザイナーの仕事と楽しさ」にて開催しました。(2022/12/20)

第14回は伊藤 武仙 氏(株式会社ホロラボ,Co-Founder, COO),上田 章雄 氏(株式会社ホロラボ,MR Engineer),小池 萌佳 氏(株式会社ホロラボ,3D Data Operator)に講師をお引き受け頂き「リアルとバーチャルをつなぐ可能性と楽しさ」にて開催しました。(2023/01/31)

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