2018年度科学研究費 基盤C

2018年度科学研究費の基盤Cを採択して頂きました。

題目「非医療従事者の一次救命における不確実性をふまえたAED・サインの適正配置」

準備研究では「小峯 力 先生,遠藤 伸太郎 先生,久徳 康史 先生,石川 仁憲 先生,匂坂 量 先生,岩田 伸太郎先生,江川 香奈先生,佐野 友紀 先生,藤井 健史 先生」と多くの方からご助言(励まし)を賜りました。

題目からは分野や内容が分かりづらいですが,
これまで所属した中央大学,早稲田大学,日本大学での経験を基にした,建築都市デザイン,文理融合,人間科学,学際性,に資する研究のつもりです。

貴重な税金,頑張ります!

申請書の概要文

本申請はAEDとそのサイン等の設備機器の適正配置手法を構築することで,建築及び都市の計画論と指針を提示し,社会的に重要な事例に対しては具体的な配置計画も実際に提供するものです。着眼点は医療業務に従事していない【非】医療従事者による一次救命にあります。緊急性の高い症例(突発的な心停止など)で過去に亡くなった命の中には,非医療従事者による一次救命だったとしても,早期であれば救えたかもしれない命があります。現在設置が進むAED・講習会の多くはこの観点から非医療従事者の一次救命に期待する取り組みです。しかし,非医療従事者による一次救命には不安要素もあります。それは「そもそも非医療従事者が一次救命を行うかが確実ではない(事象の不確実性)」という事実です。「AEDを認識しているか」等が該当します。しかし現在のAED配置ガイドラインは人的要因の不確実性をふまえた内容ではありません。このような現状に対して本申請は,領域横断的な研究体制により,設備機器と人的要因のバランスから人命を救い切るような救急医療環境を構築する学術的知見(計画論と指針・配置案)を提示することで実社会を支援します。