デジタルチャンバラによる学び

小野葵 上山紗良 上條すぐり

9/10滋賀県草津市にて、デジタルチャンバラのプロジェクトに参加してきました!お声がけ頂いた大塚さん、公園担当者の中川さん、関係者の皆様ありがとうございました。

 

今回コラボレーションを行わせていただいたのは、次世代デジタルチャンバラ(SASSEN/サッセン)という、ITを使った次世代のエンタメ系デジタルスポーツです。センサーが内蔵された柔らかい素材で作られた刀が、Bluetoothで専用アプリと連動して、「どちらが早く当てたのか」をスマホ一台で気軽に機械判定することができる仕組みになっています。建築情報研究室は今回、このデジタルチャンバラの舞台や演出に協力させていただきました。

 

事前準備

 研究室メンバーはじめ、ほぼ全員がプロジェクションマッピングを用いた試みが初めてという状況の中、各ソフトの操作を習得することからプロジェクターの運用までそれぞれが自分の興味のある分野に分かれて試作を重ねました。フィールドチームは特に現地の照明環境や日没時間を考慮しつつデザインしたため、実際の企画前日まで細かい調整を行い、実施制作の厳しさと楽しさの両面を学ぶ機会になりました。一方デジファブ照明チームは、比較的低回生が多い中、grasshopperを用いて制作を行いました。実際に試運転として研究室で照明を入れてみたときは完成度の高さに感動しました・・・。そして、モデリングしたものが実寸大で形になる喜びを感じられたのではないかとも思います。モデリングツールに慣れていなかった人も、これをきっかけにモノづくりやモデリングの楽しさを実感できたようでよかったです!

ステージ投影

デジタルチャンバラのステージ上で試合を盛り上げ、かつ、新時代感を演出するためにもプロジェクションマッピングを用いて舞台の演出をしようと考えました。

ただ単に動画を投影すると面白味がないので、タッチデザイナーという投影ソフトを用いて有機的なステージ投影を目指しました。音のセンシングを使って周りの反応を投影に反映させたり、「IPPON!」「Fight!」などのカットインを入れたりすることで、より臨場感あふれるステージを作ることができました。

  

 

↑当日の舞台の画像

 

ステージ照明、灯ろう

ステージ投影と並行してよりデジタルチックな世界を演出するためにグラスホッパーを使って複雑で、幾何学的な模様の照明ランプをデザインしました。灯篭をイメージし、中にランプを配置することで、様々な模様をうかがえるような形状にしました。近未来的な照明も見られ、ステージの雰囲気づくりに大きく貢献しました。

   

 

↑実際に作った作品 ひとつひとつ形や照明を変えていい雰囲気になってますね! 

 

感想

プロジェクトに参加したほとんどの人がタッチデザイナーを初めて触ったので、タッチデザイナーを学びながら投影する動画を作成していきました。今回音のセンシングをつかって周囲の反応を楽しむことができる動画を作成しましたが、センシングには検討中だった人の動きを読み取るタイプのものもありました。ただこのタイプのセンシングは新しい機材の準備が必要であったため今回は実現できませんでしたが、また機会があれば挑戦してみたいと感じました。

また、本当に子ども達に楽しんでもらえるのかという不安があったのですが、当日はデジタルチャンバラのルールを理解してから徐々に白熱していく子ども達の姿や、途中参加してくれた方、たまたま通りかかった人が試合を見届けてくれている場面など、とても盛り上がっている様子を見ることができ、大満足の結果となりました。実際に技術を提供する相手が生まれたことで、どういった物が受けが良いのか、より臨場感を出すにはどうすれば良いのかなど、インタラクティブな演出を目指す上で、新たな観点が得られたことが特に大きな実りでした。今回のフィードバックをもとに、より楽しいことに挑戦したいというモチベーションを高めることができました!

 

 

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