建築情報学 系授業 CAD/CG演習 立命館大学 建築都市デザイン学科 2回生前期(2020)
「デジタルファブリケーション」
□課題内容:
- デジタルファブリケーション(Digital Fabrication)技術を活用してステイショナリーを作成する(なおこの課題は単純なようでけっこう複雑で技術・思考,勿論デザイン行為としても高度)
- ステイショナリーの機能は机周りとし自由に選択して構わないが,複数機能を持つこと(スマホ置きとペン置きなど)
- 木材の型枠ではなく3Dプリンターを用いることの意図を加味すること
- 最大サイズは「W=295mm×D=195mm×H=330(165*2)mm」とする。このサイスは3Dプリンターの出力サイズの高さの2倍である(但し打設・脱型の観点から最大サイズの制作は困難)。
参考
- デザインの可能性
- 参考事例は無数にある「Digital fabrication」で検索してみよう
- 建築+情報>もはや国策である>大切+体験的に理解していて当然
- 機械とAIのアシスタントを強化した建設>極地建設>これが意味する究極は?
- 未来的な話しだけではない
□作成手順:動画
- 対象物の3Dモデルをデザインする
- 付帯物はぜひフォトグラメトリ技術を用いてスキャンしてみよう。
- フォトグラメトリ技術はスマートフォンのアプリなど社会実装済み,各自のデバイスで挑戦を!
- パソコンのアプリケーションで,授業で学生アカウントを作っているAutodeskであれば「ReCap photo」がある。インストールが少しややこしいがぜひ挑戦!例
- 型枠の3Dモデルを作成する(分割・引き抜き方向などを工夫)
- 型枠を3Dプリンターで出力する
- 型枠を組み立てる(穴をふさぐなどを工夫)
- 型枠にモルタルを流し込む
- 最低一日は養生する
- 型枠を取り外す
- 水中養生する(可能な範囲で+研磨(養生が数日だけだと欠ける可能性あり)や塗装)
- 実際に制作した気付きをデザインにフィードバックする。
- 2-7を行う。
- 使用している様子を撮影する
- 使用する
□提出(最終):
- 最終は各クラス5グループのグループ課題
- 提出物
- 現物:後日返却
- 動画:制作プロセスも含めたプレゼン動画
- プレゼンシート:A3一枚
- レポート:A4一枚程度,課題を通しての気付きや感想・今後について
- 提出方法
- 現物:山田の個人研究室に持参
- 動画:manaba
- プレゼンシート:manaba
- レポート:A4一枚程度,課題を通しての気付きや感想・今後について
- 期日:2月2日23時55分まで
- 数回の途中提出とスケジュール管理が重要になる(下記参照)
□スケジュール:
12月1日(対面):個人提出
- 一週間という短い期間ではあるが個人でステイショナリーをデザインして提出(sketchfab形式,型枠部分ではない)
- 12月1日の授業開始時までにmanabaにURLをコメント記入
- 未提出者は以降の課題参加不可
- 授業にて投票を行いクラスで5作品を選出してグループを決定(選出者には採点上の配慮も行う)
- モルタル施行希望日も授業にて決定
- デザインは個人提出以降に変わっても全く構わない
- 授業を少し早めに終了してAIOLと実験室の場所確認してから解散
12月8日(オンライン):3Dモデルの提出+確認
- グループとして3Dプリンターに入稿予定の3Dモデルを提出(sketchfab)
- 12月8日の授業開始時までにmanabaにURLをコメント記入
- 3Dモデルの状態を確認しパスしたグループは3Dプリンターの出力に進む=理解+進捗不十分なグループはこの段階で脱落
- 出力可能であればデザインは変わっても構わない
12月15日(オンライン):進捗の確認と相談
- デザイン+出力状況(出来るだけ1回は実施)を確認
- グループとして下記をmanabaに提出
- 3Dプリンターで出力した模型の写真(試作・一部でも可)
- 対象物と型枠の3Dモデルが分かるsketchfab(コメントで記入)
- 対象物と型枠を3Dモデルが分かる指定の拡張子ファイル(.max(v2017) .stl .obj .3ds .fbx)
- ファイル名は「グループID_1215」
- 出力は工夫が必要な場面に直面することも多いが頑張って
12月22日(対面):3Dプリンターの出力モデルの確認+年内にモルタル一回目の提出
- 出力模型の出力状態を確認しパスしたグループはモルタル施工に進む=理解+進捗不十分なグループはこの段階で脱落
- 12月22日の授業に出力模型を持参
- メンバー全員が対面で参加する必要はない
出力模型を見ながらモルタル打設・脱型について相談する。
1:3Dプリンターで出力したモデルに穴などの不備がないか
2:想定している打設手順の確認
3:想定している脱型方法の確認
4:関わる道具や作業場所の確認
上記の4点について相談できる準備を行い,関わるメンバーはできるだけ対面形式で参加すること。
メンバーがオンライン参加を希望する場合はzoomで対応する。
なお少なくとも1名が出力模型を持参して参加すること。 - 打設日と参加者の確認
1月6日18時までに一回目の提出
- 提出物:レポートと現物
- レポート(個人提出):
- ①ここまでの一連の制作工程,②使用に関する自己評価(他者評価),③各段階における改善点をレポート形式で提出すること
- 図や写真を適宜用いること,書式や枚数は自由,内容が満たされれば章の構成も任意,最終レポートで書き足すことも想定,グループ内である程度は類似しても構わない。
- 提出先manaba,形式はpdf,ファイル名は「チーム番号_学生番号.pdf」
- 現物(グループ):
研究室入り口横の机のバケツに脱型済みの現物を提出(水中養生)
1月8日18時以降に持ち帰って良い。 - 口頭相談:
下記の指定日時から10分以内にzoomログイン(URLは後日連絡),対面希望の場合は個人研究室にて。なお希望する場合も全員でなくても良い。- 12月29日:16時20分から
- 1月5日:16時20分から
1月12日(対面):発展的な内容の紹介とデバイス体験
1月19日(対面):出力模型の確認
- フィードバック版の3Dプリンター出力模型を確認しパスしたグループはモルタル打設に進む
- 1月19日の授業にフィードバック版の出力模型を持参
- 12月22日と同じ形式にて実施
2月2日(提出のみ)
- 授業内アンケート
- 代替レポート課題の出題
- 「建築情報学を用いた人・建築・都市のバージョンアップ」について複数の研究や事例を参照した上で自身の考えを述べなさい。
- 書式は自由だが,参考文献はレポート末にリスト化し本文中でも引用・参照を明記する。枚数はA4で2枚以内,ファイル形式はpdf,ファイル名は「学生番号_g」
- 提出:提出場所はmanabaのレポート,期日は2月2日18時まで
□3Dプリンターの出力について
- AIOLで出力可能
- 完全予約制(必ず自身で計画的に取り組むこと(出力に24時間要することもある))
- 金山先生とAIOLのスタッフさんがアシスタントしてくれるが,くれぐれも失礼の無いように(学科全体がレーザーカッター等も含めて使用禁止になる)
- 入室予約制(機械予約制ではない)
- 入室可能は13時からだが,3Dプリンターを予約できる訳ではないので遅くとも12時50分には待機する。
- 予約状況確認シート,予約フォーム
- 入稿後,15時に確認し,18時にも確認し,帰る
- 事前にMakerBot Printソフトウェアで設定してから行く
- なおメディアで知っているだけの理解で想像しているほどスムーズに行かないことが多々ある,これも含めて経験しよう。
□モルタル打設について
- 福山先生,金先生の協力により実施可能
- 材料研究グループの実験室・機器を使用させて貰う。実験室では建築だけでなく環境都市工学科の学生も研究を実施している。邪魔にならないように節度を持って使用し,片付け・掃除までを確実に。
- 授業アシスタントさんと金先生が手助けしてくれるが,礼節を守ること。
- 流し込みは下記とする(12月1日の授業にて決定,チームの総得票数の順に)
- 開始5分前にはミキサーの前にてアシスタントさんと待合せ
- 汚れても構わない服装で来ること
- 作業は必ず登録者のみが行う
- マスクに加えてフェイスシールドも着用
- 作業時間は60分から90分程度
- 打設後は研究室の入り口横の机にて養生
- 可能な状態なら帰宅時に水中養生(置いてあるバケツを使って)開始,当日が困難な場合は翌日から水中養生開始
- 代替日の対応はいかなる理由でも一切不可
□脱型について
- 建築情報研究室の前の廊下のアルコーブにて実施
- 非予約制
- マスクに加えてフェイスシールドも着用
- 汚れても構わない服装で来ること
- 開始時に研究室に誰かいる場合は声を掛けてから開始
- 道具は研究室入り口横の机の下
- 道具は複数セットある
- ゴーグルも適宜着用
- 脱型後は水中養生を継続
- 掃除をしてから帰宅
- 終了時に研究室に誰かいる場合はチェックして貰ってから帰宅
- 寒いので服装に注意
- ヒーターを置いておくので使って良い
- 道具の持ち帰りは当然厳禁
□制作ノウハウの事前提供
- こちらから確認
- 一回制作することでメディアで見るだけでは得づらい体験的な気付きがあるはず。気付いてしまえば単純・当たり前のことも多いがそれをフィードバックして2回目のデザイン・施工を行おう。
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