雫石プロジェクト第一弾

雫石プロジェクト第一弾

ワタクシ,フィールドワークは嫌いで好きで苦手で得意です 笑
そんな面倒なワタクシが主催する研究室ですが,メンバー持ち込みのフィールドワークは応援・サポートします。
若者の楽しかったことや頑張ったことを教えて貰うのが好きな中年なので。
(ただ具体的な手伝いはしません,相談してくれたら適当に助言するくらい)。
と言うことで,研究室の切り込み隊長こと小泉くんが,米光くんとフィールドワークで何かして来たようです!
下記に当人達のレポートを紹介します(原文まま)。


雫石駅プロジェクト第1弾

小泉彰也(M1),米光陸(B4)

7/30 岩手県雫石町にて、雫石駅を利用したワークショップを開催してきました!現地ホストの「株式会社航和の佐々木航さん、三浦真さんと猫平克智さん」,ありがとうございました。
このプロジェクトは山田研のお隣さんでもある都市空間デザイン研究室(以下阿部研)に所属する岡本君と小磯君に声をかけてもらい、コラボレーションプロジェクトとして始動しました。
以前から阿部研の二人とは親交があり、「阿部研は提案に用いるツールが昔と変わっていないから新しい提案が難しい。山田研とコラボレーションしたら面白いことが起こりそうだよね」などと話していました。今回それが実践に繋がり、両者にとって新しい試みとなります。

雫石駅は東京直通の新幹線も停車する駅なのですが、雫石は車社会ということもあり利用者が少なく寂しい場所になってしまっているのが現状です。そこで我々は雫石駅を駅としてだけでなく、地域のコミュニティの場として活用するための提案を進めています。今回はその第一弾としてワークショップを開催しました。

段ボール家具

山田研の十八番となりつつある段ボール家具を子供達と一緒に組み立てました。ほとんどの子供達にとって、初めてデジタルファブリケーションを体験する機会となったと思います。
段ボール家具は木工等のこれまでの家具と比べて形の自由度が高い点が魅力的です。
今後は段ボール家具を用いて駅のファーニチャーを設計し、住民が参加できる空間をつくっていきたいと考えています。

粘土で家具デザイン

駅にあったらいい家具を子供たちにデザインしてもらいました。デザインツールとして粘土を用いたのは大きな理由があります。それは段ボール家具への変換が可能であるからです。デザインしてもらった家具は3Dスキャンにて保存しており、今後Grasshopperとレーザーカッターを用いて実際に段ボール家具を製作する予定です。
住民の子供達の既成概念に囚われない自由な造形を通して、駅をより魅力的な空間にすることが期待できそうです。

模型ワークショップ

駅の模型と様々な添景を用いて子供たちと今後の駅の利活用をシュミレートしました。添景には家具だけでなく、芝生などのテクスチャなどの空間を大きく転換するパーツも含まれています。
駅利用の当事者である子供達のアイデアを参考にして、次回に繋げられたらと思います。

コンコースでプロジェクションマッピング

プロジェクションマッピングをしたコンコースで徒競走をしました。なぜ徒競走かというと、以前小礒君とプロジェクションマッピングで遊んでいた時に、流れるエフェクトが投影された空間を歩くと体感的に早く移動できることを発見したからです。
実際子供たちからは「早く感じた!」や「逆向きに歩くと遅くなった!」といった感想が聞けました。一方「全然なにも感じなかった」といった予想外の意見もちらほら…
今回はエンタメとしてのプロジェクションマッピングになりましたが、次回はこの効果を活かした駅の動線整理や広告掲示、滞在できる場所のデザインなど、駅での新たな風景を計画したいと考えています。

P.S

ワークショップの内容でいっぱいになってしまいましたが、せっかくだし…と言い訳をしながら雫石を存分に堪能してきました。雫石は本当に豊かな自然が広がっており、関西ではなかなか体験できないことだらけでした。ちょうど隣の盛岡市ではさんさ祭りが開催されており、見よう見まねで参加をしてきました。

 


。。。楽しんだ要素の報告が研究室で聞いた内容より少ないような 笑
ここには書かなかったようですが,楽しかっただけでなく,課題についても自覚しており,色んな良さを持っている一方で,二人に足りない何かを学んだのかな,と。
持ち前の行動力と人間性で何かを得たようで何より。

ところで,僕は常々「何かを体験したら,何かのお土産を獲得する」と意識しています。
一方で,直ぐには具体的に学んだこと・感じ取ったことがが分からないことも多いです。
なので,同時に「ある時ピンと来て,後からじわじわ分かることもある」とも思っています。
なので,ここに書いてない楽しかっただけ体験を含め,日常では得難い体験をしただけでも十分かな,と。
「日常の全ての体験を成長にする」という意識が強ければ,何かが分かるのは後からでもいいのかな,と。
ピンと来て心に残り後から認知できる何かは何処にあるか分かりません。僕自身もそうでした。
例えば,ニコニコ動画の何が楽しかったのか,は最近になってようやく認知できて,それが現代社会における重要な幸せ感の一つに繋がっている気がしています。
頑張っていれば,在学中に必ず見つかるはず,そして認知できる日が来るはず。頑張りましょう,頑張ります!

と,メンバーの楽しかった体験を聞いて喜んで,割りと真面目なことを書いて,お終い!
(いやちょっと待て,そう言えば,レポート作成までに怒髪天があったような・・・ (ꐦ°᷄д°᷅).)