まとめ:デジタルファブリケーション -二つの意義-の成果物紹介(CAD/CG演習(23) 課題C)

まとめ:デジタルファブリケーション -二つの意義-の成果物紹介(CAD/CG演習(23) 課題C)

建築情報学 系授業 CAD/CG演習 立命館大学 建築都市デザイン学科 2回生後期(2023)

デジタルファブリケーション -二つの意義-の講評会を開催しました。

当日は授業担当以外の大人として,環境都市工学科 金 度源先生(site),草津おみやげラボ 大塚 佐緒里 氏(site, facebook, instagram),AIOL教員 金山 英幸 先生(sitetwitter),が参加してくださりました。
ポスターセッション形式で得られる意義の増幅のためのご参加,本当に感謝です。
なお5月下旬に南草津西口広場で開催される「こだわりマルシェ」への出展ご紹介を頂きました。こちらも楽しみです。

(名前掲載の希望を確認するのを失念してしまったので非掲載です。掲載希望の人は連絡をください)



 
後書き(苦言的な・自戒的な)

講評会では,家具・段ボール・異なる材料への展開・デジタルファブリケーション・廃棄率・加工・施工性・空間スケールなど,多角的な視点から可能性と課題について意見交換ができました。

さて,内容のレベルはどうだったのでしょうか。受講生の皆さん自身に自覚があると信頼して言うと「例年並み(昨年よりは低い)」です。

受講生には怒られる(むしろ共感される?)と思いますが,23年度の2回生を,敢えて十把ひとからげに表すれば,壊滅的(僕から見れば),「知的な年齢が低い」です(子供として可愛くはあるのですが)。僕の大学教員としての思想の一つは「みんなで算数をおはじきで学ぶのが小学生,自ら数学を理論で学べるが大学生」です。この意味で23年度の2回生は小学生のような印象です。

上記の傾向は,偏差値的な頭の良し悪しの話しでは全くなく,この授業に限った話しでもなく,自戒としての意味でも「フィジカルとバーチャルといった世界の多次元に対応できない(コロナが終わった状況に振り回される)・スマホ時代の弊害による無自覚な思考(想像)力の短小化」という危惧が顕在化し始めている兆し,と感じています。
その兆しが産み出した「将来に向かった自身の成長のための時間投資の優先順位付け」と「主体性」に対する認識の相違も感じています。

このような危惧と相違が強まる中でも,知的な年齢が高く,自主性ある学生さんが受講してくれたのは嬉しく,幸運でした(本気で)。事実,序盤は良い感じで,興味関心を持つこと,楽しむことが上手な印象で,こちらも楽しかったです。
ただ「思考を深める」という段階では,稚拙さを感じ,知的な体力・耐力が不十分に感じられました。正直に言えば,勝手ながら残念に感じたのは,特に内容がハイレベルだった昨年の成果を見ることができ,情報分野の学習環境はさらに向上しているのに・・・という印象です。
(進化した社会(例えば開かれた学習環境)に乗って進化する人間と無自覚に乗れない人間の二極化はもう止められない)

という23年度2回生という全体にステレオタイプの乱暴な印象を持ったりもしているのですが,その中でも意欲ある受講生と授業ができたことは本当に幸運でした(学科としては重要な懸念)。
受講生が進級した3回生の下記の授業でも,不幸であると同時に幸運にも少人数なることが不可避ですが,受講生してくた皆さんと「写真映えでは収まらない知性・140字では収まらない知性・ショートでは収まらない知性」という意味での面白さを大学生として共に思考できることを期待します。

  • 特殊講義(専門)Ⅱ「BIM総合演習」(8E)(8F):前期 月曜日 Aクラス14時40分,Bクラス16時20分
  • 特殊講義(専門)Ⅰ(8T)「建築情報学 概論」:前期 火曜日 10時40分(新設科目)
  • 特殊講義(専門)Ⅱ(8C)「都市調査実習」:後期 水曜日 10時40分

なお今回も,授業アシスタントの研究室メンバー,荒井 勇哉くん(M2),小泉 彰也くん(M1),KIM Joonyoungくん(B4),大本 和尚くん(B4)による技術・デザインのリサーチ・開発,試作制作,運営に,ありがとう!

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